はじめに
公共工事では発注者の契約条件として、「履行保証」や「公共工事履行保証証券(履行ボンド)」の提出を求められる場面が多くあります。
これらは一般的な損害保険とは異なり、あらかじめ保険会社に「与信枠」を設定してもらい、その範囲内で契約を行う仕組みになっています。
銀行の融資と似た性質があり審査を経て枠が決まるため、その場ですぐに契約できる保険ではありません。
本記事では、こうした実務上の運用を踏まえながら、履行保証と与信枠の基本的な仕組みを分かりやすく解説していきます。
公共工事では、発注者の契約条件として
「履行保証」や「履行保証証券(履行ボンド)」
の提出を求められる場面が多くあります。
これらは一般的な損害保険とは異なり、
あらかじめ保険会社に「与信枠」を設定してもらい、
その範囲内で契約を行う仕組みになっています。
銀行の融資と似た性質があり、
審査を経て枠が決まるため、
その場ですぐに契約できる保険ではありません。
本記事では、こうした実務上の運用を踏まえながら、
履行保証と与信枠の基本的な仕組みを分かりやすく解説していきます。
履行保証の与信枠とは?
与信枠とは、「この会社に対して最大いくらまで保証を引き受けてよいか」を事前に定める、いわば“信用の上限”です。履行保証は、この与信枠の範囲内で申し込める仕組みになっています。
例えば、与信枠を500万円保有している会社が、請負金額2,000万円・保証割合10%の工事を落札した場合、必要な保証金額は200万円となり、その200万円分を与信枠から使用して履行保証を申し込みます。
一方、保証割合が30%となるケースでは必要な保証金額が600万円となるため、与信枠500万円では不足します。

与信枠の種類
大きく分けて次の2種類があります。
〇建設業保証会社で設定される与信枠
〇民間保険会社で申請する与信枠
建設業保証会社については、前払金保証との兼ね合いで、契約保証の与信枠も自動的に設定されるのが一般的です。
一方で、民間保険会社の与信枠については、申請を行う必要があります。
どちらか片方だけ整えておけばよいというものではなく、建設業保証会社と民間保険会社の両方の与信枠を併用することがポイントになります。

与信枠の申請は民間保険会社・保険代理店に直接問い合わせをして申請を行いましょう。
継続的に公共工事を受注していきたい場合は、当社を含め、契約保証に強い代理店を窓口として与信枠の申請を行っておきましょう。
今後の売上や受注できる工事の幅に大きく影響してきます。
与信枠は売上に直結する
与信枠の大きさによって、受注できる公共工事の請負金額の上限が決まります。
枠が大きいほど、高額工事に挑戦できるだけでなく、複数工事を同時に進める受注体制も組みやすくなります。その結果、公共工事における売上に直結するのです。
ただし、与信枠は実績を積み重ねなければ大きくなりにくいのが実務です。加えて、建設業保証会社は決算内容に応じて枠が拡大・縮小されやすい一方、民間保険会社は縮小が起こることはあっても、拡大は自動では進みません。
「契約保証に強い代理店を窓口にした方がよい」とお伝えしたのは、この与信枠の拡大の進め方が、保険会社・保険代理店によって大きく差が出るためです。
与信枠申請のタイミングは?
事前に!早めに!
民間保険会社への申請はできるだけ早い段階で行いましょう。
保険会社ごとに審査方針は異なりますが、民間保険会社の場合、決算書だけでなく「取引実績」も評価材料となり、与信枠の拡大につながることがあります。
新規申請では難しい案件でも、継続的な取引実績があることで判断が前向きに変わるケースも少なくありません。

予め与信枠を確保して実績を積むことで
他社との差別化を図れます。
履行保証の与信枠とは?
与信枠とは、「この会社に対して最大いくらまで 保証を引き受けてよいか」を 事前に定める、いわば“信用の上限”です。
履行保証は、この与信枠の範囲内で 申し込める仕組みになっています。
例えば、与信枠を500万円 保有している会社が、 請負金額2,000万円・保証割合10%の 工事を落札した場合、必要な保証金額は200万円となり、 その200万円分を与信枠から使用して 履行保証を申し込みます。
一方、保証割合が30%となるケースでは 必要な保証金額が600万円となるため、 与信枠500万円では不足します。

与信枠の種類
大きく分けて次の2種類があります。
〇建設業保証会社で設定される与信枠
〇民間保険会社で申請する与信枠
建設業保証会社については、前払金保証との兼ね合いで、契約保証の与信枠も自動的に設定されるのが一般的です。
一方で、民間保険会社の与信枠については、申請を行う必要があります。
どちらか片方だけ整えておけばよいというものではなく、建設業保証会社と民間保険会社の両方の与信枠を併用することがポイントになります。



与信枠の申請は民間保険会社・保険代理店に直接問い合わせをして申請を行いましょう。
継続的に公共工事を受注していきたい場合は、当社を含め、契約保証に強い代理店を窓口として与信枠の申請を行っておきましょう。
今後の売上や受注できる工事の幅に大きく影響してきます。
与信枠は売上に直結する
与信枠の大きさによって、受注できる公共工事の請負金額の上限が決まります。
枠が大きいほど、高額工事に挑戦できるだけでなく、複数工事を同時に進める受注体制も組みやすくなります。その結果、公共工事における売上に直結するのです。
ただし、与信枠は実績を積み重ねなければ大きくなりにくいのが実務です。加えて、建設業保証会社は決算内容に応じて枠が拡大・縮小されやすい一方、民間保険会社は縮小が起こることはあっても、拡大は自動では進みません。
「契約保証に強い代理店を窓口にした方がよい」とお伝えしたのは、この与信枠の拡大の進め方が、保険会社・保険代理店によって大きく差が出るためです。
与信枠申請のタイミングは?
事前に!早めに!
民間保険会社への申請はできるだけ早い段階で行いましょう。
保険会社ごとに審査方針は異なりますが、民間保険会社の場合、決算書だけでなく「取引実績」も評価材料となり、与信枠の拡大につながることがあります。
新規申請では難しい案件でも、継続的な取引実績があることで判断が前向きに変わるケースも少なくありません。

予め与信枠を確保して実績を積むことで他社との差別化を図れます。
まとめ
履行保証は、公共工事を安定して受注していくうえで「いつでも出せる状態にしておくこと」が大切であり、その土台になるのが与信枠です。
民間保険会社の与信枠は事前に・早めに設定を行い、実績を積んでいきましょう。
また契約保証に強い保険代理店をパートナーに選び、将来の受注機会を逃さない体制を整えましょう。
まとめ
履行保証は、公共工事を安定して受注していくうえで「いつでも出せる状態にしておくこと」が大切であり、その土台になるのが与信枠です。
民間保険会社の与信枠は事前に・早めに設定を行い、実績を積んでいきましょう。
また契約保証に強い保険代理店をパートナーに選び、将来の受注機会を逃さない体制を整えましょう。



